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柑橘
下関市の柑橘は、明治30年代に始まり、現在では下関、豊浦、豊北の各地域で生産されています。昭和50年代をピークに、その後は消費動向の変化や、優良品種への転換、園地の整理などの原因により生産量は減少していますが、その分、高品質、高付加価値化に力を入れており、温州みかんでは、越冬完熟みかん「ひとめぼれ」、他にも山口県オリジナル品種である「せとみ(ゆめほっぺ)」や「南津海(なつみ)」など、ブランド力のある柑橘を多く生産しています。
せとみ
[出荷時期] 3月上旬~4月中旬
[果実の大きさ] 200g程度
「清見」と「吉浦ポンカン」を交配して作った山口県のオリジナル品種です。「せとみ」の中で、糖度13.5以上、酸度1.35以下のものを「ゆめほっぺ」としてブランド化しています。薄皮ごと食べられ、果肉は粒の一つ一つに張りがあり、プチプチとした食感が感じられます。
南津海(なつみ)、南津海シードレス
[出荷時期] 4月下旬~5月下旬
[果実の大きさ] 200g程度
5月上旬頃の初夏においしく食べられる「南津海」は、ごつごつとした見た目が特徴で、甘味が強いがほど良い酸味もある、しっかりとした味わいで、果汁が多くジューシーです。近年では、種の少ない「南津海シードレス」の栽培も始まりました。
温州みかん
[出荷時期] 10月~2月(ひとめぼれは1月中旬~2月上旬)
[果実の大きさ] 100g程度
下関市は温州みかんの産地です。中でも味や食感を高めるため、早生(わせ)・中生(なかて)みかんを樹上で越冬させたみかんを「ひとめぼれ」としてブランド化しています。食べた人に「一目ぼれ」してもらいたい!そんな願いを込めて名付けられました。濃厚な甘みと滑らかな口当たりで、とてもおいしいみかんです。
幸福な日々
温州みかんはその季節がやってくると、当たり前のようにお家にある果物ですよね。私が幼い頃は、運動会のデザートは、どこの家も極早生のみかんでしたし、もちろん普段のお弁当の隙間も色鮮やかに埋めてくれます。
秋の終わり頃から、食卓のカゴに山盛りになるみかん。霜月過ぎると食卓からコタツの上に移動してきます(笑)。こたつでミカンってなんだか幸せを感じますよね。こんなふうに、日常のちょっとした幸せを感じるシンボルのような果物。
ちょっと思いついたのですが、、山口ブランド下関越冬甘熟みかん「ひとめぼれ」は愛の告白にぴったり!「ひとめぼれしたあなたと、幸福な日々を送りたいと思っちょる!」下関流プロポーズに決まりじゃね(笑)
「ヤサイコトバ®」考案者 西川 満希子 野菜ソムリエ上級プロとして活動する中で、「ヤサイコトバ®」を考案。