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原木シイタケ

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原木しいたけがたくさんザルにのっている画像
 シイタケは日本、中国、韓国などで食用に栽培されるほか、東南アジアの高山帯や、ニュージーランドにも分布しています。日本では精進料理に欠かせない食材のひとつで、食卓に上る機会も多く、旨み成分がダシともなるため、キノコの中でも特に知名度が高く、人気があります。

 人工栽培の方法は20世紀になってから確立され、最近では原木栽培または菌床栽培されたものが市場流通品の殆どを占めています。2006年10月1日からは、商品に原木栽培品か菌床栽培品かを表示する事が義務付けられています。2018年の日本の生シイタケの生産量は約7万トンでそのうち菌床栽培が92%・原木栽培が8%で、主な生産地は徳島県と北海道です。乾しいたけの生産量は2600トン、菌床栽培が10%・原木栽培が90%で、主な産地は大分県となっています。

原木シイタケが木から生えている画像原木シイタケが木から生えている画像2原木シイタケの画像


 原木シイタケの栽培は、「原木」となるクヌギ、コナラ、ミズナラなどの雑木林のある山間地域で昔から行われてきました。下関市内でも菊川町や豊田町などで原木シイタケの栽培が行われていますが、年間を通して栽培できる菌床シイタケと比べて、出荷の時期が限られる原木シイタケは生産量が少ないため、価格は原木シイタケの方が高くなっています。しかしその分味や香り、食感が良く「原木シイタケ」を選んで買う人も少なくありません。キノコと言えば秋の味覚のイメージがありますが、原木シイタケの旬は春と秋です。地元産の原木シイタケを見つけたら、味わってみてください。

やさいことば


椎茸・・・ありがとう

 

今でこそ、スーパーでは、一年中見かけることのできる椎茸ですが、明治時代までは、クヌギの原木にわざわざ刃物で傷をつけて、そこに自然と胞子が飛んできて繁殖するのを待つという、自然相手の賭けのような栽培だったそうです。椎茸が発生したときは、ホダ木に向かって、ありがとう、ありがとうと手を合わせていたといいます。

原木椎茸の榾木として使われる、クヌギやコナラ等の広葉樹は、伐採してもその切り株からまた芽が出てきて若い林になるので、広葉樹をシイタケ栽培の「原木」として活用することは、森林の新陳代謝を促し、活力を高めることにつながるのです。椎茸を食べることは、森を守る事にも繋がるんですね。

自然に「ありがとう」の想いを馳せながら椎茸いっぱい食べようね。
「ヤサイコトバ®」考案者 西川 満希子 野菜ソムリエ上級プロとして活動する中で、「ヤサイコトバ®」を考案。

 

 

 

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