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下関市木材利用促進事業 「しものせ木」

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レーザー加工機で作成した、木の「しもマル.net」プレート

 下関市内には多くの森林があり、そこにはたくさんの木が植えられています。昔は山を所有している人が家族や地域の人と協力して長い年月をかけて山の手入れをして、地元の木材を生活に利用していました。
 しかし、海外から安い木材が大量に輸入されるようになり、地元産の木材の需要は減り、利用時期を迎えた多くの森林があるものの手つかずのまま残っています。

 そこで下関市では、令和4年度から新たに「しものせ木」として、下関産の木材を利用した木工製品の開発、販売を通して、下関産木材の普及と活用促進を図る事業に取り組んでいます。
 この新たなプロジェクトに取り組んでいる事業者の一つ、山口県西部森林組合が力を入れているレーザー加工機を使った製品開発の様子をご紹介します。

レーザー加工機を使った間伐材利用の取り組み

 山口県西部森林組合では、地元の木材を活用するために「下関市木材利用促進事業(しものせ木)」として、レーザー加工機を使った間伐材利用の取り組みを行なっています。担当の河田恒雄さんにお話を聞きました。

●レーザー加工機とはどんなもの?

 レーザー加工機とは素材をレーザーの照射によって、素材に直接触れることなく非接触で切断したり、彫刻ができる機械です。
 山口県西部森林組合では大型のレーザー加工機を導入して、地元の山から出た間伐材を使ってどんなものができるか考えて、試作品を作っています。

レーザー加工機でデザインを焼き付ける様子「木の良さを伝えたい」と語る担当の河田さん

●加工の工程は?

 使う木材は下関の山で35年から45年もかけて育ったスギやヒノキです。市内の製材所で加工しやすいように薄く切ってもらったものを使います。
 まず、デザインをパソコンで作ります。例えば「お誕生日プレート」なら、赤ちゃんの手形や足形と名前や生年月日、生まれた時の身長、体重などをデザインして、データをレーザー加工機用のソフトに取り込んで調整します。
 そして、加工機に木の板を入れて、レーザーでデザインを焼き付けたり、カットしてお誕生日プレートの完成です。
 レーザー加工にかかる時間は、名刺サイズでおよそ15分。A5サイズだと1時間ほどです。

●どんな試作品を作っていますか?

 これまでに首から下げるタイプの名札や、海響マラソンの完走証、赤ちゃんの手形・足形プレートなどを試作してきました。吊り下げタイプの名札に関してはすでに販売されていて、下関市役所で職員の方30名以上が木の板でできた名札を実際に使っています。

これからの事業展開

 担当の河田さんは「木は温かみがあり、木目やレーザーの焼き色で同じものは2つとありません。その特徴を生かして加工品を普及させることで木の良さを伝えたい。」と言います。
 これからも多くの人に地元の木の良さを知ってもらい、木に親しんでもらうために、イベントの企画も予定されています。
 レーザー加工機を使った講習のほか、夏休みの子供向けイベントでは、レーザー加工機で作った組み立てキットを実際に組み立ててみたり、子供が描いた絵をソフトに取り込んで木の板に焼き付けるなどの体験ができるようになるかも知れません。

 他にもレーザー加工機で作ったものをふるさと納税の返礼品にできないかというアイデアもあるそうです。
 さらには、木のおもちゃや健康グッズなども開発中とのこと。
 今後「しものせ木」でどんなものがお目見えするか楽しみですね。

赤ちゃんの手形や足型を入れた「お誕生日プレート」山口県西部森林組合 下関市林業総合センターの外観写真

 

山口県西部森林組合のホームページはこちら
http://www.ywf.or.jp/<外部リンク>(別ウィンドウで開きます)

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