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【山口県漁業協同組合 彦島支店】漁師 浦 健一さん

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【山口県漁協 彦島支店】漁師 浦 健一さん

下関市のワカメ養殖は、60年以上の歴史があります。南風泊地区で始まったワカメ養殖は、現在、山口県漁協南風泊支店と彦島支店、伊崎支店で行われています。主に塩蔵ワカメなどの加工用に、長く、太く育てる南風泊支店・伊崎支店のワカメに対して、彦島支店のワカメは、主に生ワカメとして出荷されています。生ワカメの時期は、冬の寒い時期から春の終わりにかけてです。

ワカメ養殖をしている浦さんが漁師になったのは、2011年。父親が漁師で、底びき網漁に加えてカキとワカメの養殖をしていて、浦さんも小学生の頃から手伝いをしていました。父親からは「漁師にはなるなよ。サラリーマンになれ。」と言われていたそうです。

「父親が底びき網漁から帰ってきたら、母親が唐戸の市場に持って行って売るっていう感じで、24時間ずっと仕事しよるみたいな感じやったけぇねぇ。漁師は、大変と思いよった。息子には大変な仕事はさせたくなかったんでしょうね。」と浦さんは言いました。

父親の言葉どおり、高校卒業後は東京で働き、地元に帰ってからも10年ほどはサラリーマンとして働きました。しかし、父親が体調を崩したことと弟がカキ小屋を始めると言い出したことがきっかけに、漁師に転向することになりました。浦さんは、漁師として弟のカキ小屋で提供する魚介類を獲り、弟はカキ小屋の経営を行う、といったように兄弟で役割分担をしています。

父親から漁や養殖の方法を学びながら漁師の仕事をしつつ、弟と2人で荒地だった場所の草刈りをして、手作りでビニールハウスを建てるなどカキ小屋の準備をしました。

「父親とは結局3〜4年一緒に漁に出たかなぁ。漁師とはこういうもの、というような決めつけた教えはなかったですね。単純に、漁師として生きていくために必要なことを教えてもらった感じで。自分では、漁師に必要なのは、気合と根性じゃないかと思います。自分は、そんなに漁が上手いわけじゃないし、人に負けない!とかはないんですよね。気負わずにやることやるってだけで。」と浦さんは話してくれました。

漁船で海に出て底引き網漁を行う浦さん漁師になったきっかけや想いを語る浦さん

今は、カキ養殖とワカメ養殖のほかにも季節に応じてサワラやイカ、アジなどを釣ったり、サザエ、アワビ、ナマコなど潜って獲ったりしています。ワカメの時期には、毎日のように大量のワカメを収穫しては、市場に出荷しています。「ワカメの時期の最初は、葉っぱも薄くて、すごく柔らかいですよ。大体長さ30cmを超えたら、刈り始めるんですけど、20日で20cmくらいは伸びますね。2月を過ぎると成長スピードが早くなって、期間中同じ株から8回くらいは刈り取ります。」

浦さんの養殖ワカメは、市場に出荷するほかにも「生ワカメしゃぶ」として、カキ小屋のメニューの1つになっています。また、浦さんが養殖したカキや獲ってきたアワビやサザエ、ナマコなどもカキ小屋で提供されています。

「カキ小屋を始めたばっかりの頃は、朝から漁に出て、夜は遅くまで店で魚をさばいたりして大変やったけど、お客さんが喜んでるのを見られるのは嬉しいですね。食べたいもののリクエストがあったりすると頑張ろうと思います。」と浦さんは笑顔になりました。

「自分は、カキ小屋があって連携しとるけぇ、生活が成り立つけど、漁師一本だったらなかなか厳しいですよ。でも悲観しててもダメやけぇ、人と違うことしようって、漁師仲間で直販したりもしよるんですよ。」とのこと。
浦さんが参加している下関外海地区の直販グループでは、毎月第1、第3土曜日に、カラトピアの1階で獲れたての魚介類を漁師自ら販売しています。新鮮で、お買い得なだけでなく、漁師から直接、魚介類の魅力を教えてもらうチャンスでもあります。

「どうしたら、お客さんに喜んでもらえるか、売り方とかみんなで勉強したりしてます。下関といえば、やっぱり水産なんで、まずは彦島を漁師町として盛り上げたいんですよね。」という浦さんが見ている未来は、自分だけのものではなく、地元の漁師仲間みんなの未来のようです。あなたも、新鮮な魚介類を地元の漁師から直接買ってみませんか?漁師との出会いで、あなたの食卓がもっと豊かなものになるかも知れませんよ。

カゴいっぱいに収穫された採取されたワカメ採れたてのワカメを見せてくれる浦さん

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