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アマダイ
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アマダイ科の魚は、日本の近海では数種類おり、主に流通しているのはアカアマダイ、シロアマダイ、キアマダイの3種類で、底びき網漁業、延縄漁業などで漁獲されています。
青森から九州にかけての日本海側と、千葉から九州にかけての太平洋側に分布していて、水深30mから150mまでの砂地の海底で、小型の甲殻類などをエサにして生息しています。市場に流通しているアマダイは主に20〜50cm程度の大きさです。
アマダイは水分が多く身が柔らかいので、鮮度が落ちやすく取扱いに注意が必要です。色は薄紅色から赤褐色で、腹側は白っぽく、アカアマダイはヒレの一部が青い特徴があります。
アマダイは年間を通して売られていて、小さいサイズは小売店でも見かけますが、1匹で1.5kg以上になるような大きなサイズのものは、高級魚として流通しています。アマダイの身は、白身で脂肪が少なく、しっとり柔らかいので、調理をする前に塩をまぶして身を締めると、型崩れしにくくなります。アマダイはウロコがあまり硬くならないので、ウロコをつけたまま塩焼きにしたり、揚げたりしてウロコのパリパリ食感を楽しむこともできます。
山口県は、アマダイの漁獲量が全国トップクラスで、「やまぐちのあまだい」としてブランド化を推進してます。さらに、アマダイの資源回復にも取り組んでおり、禁漁期間を設けたり、漁業者自らが獲るサイズを制限したりしています。