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有限会社 佐々木牧場 佐々木光広さん

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牛舎の前でしもマルの看板を持っている佐々木さんの画像


昭和35年に豊北町北宇賀で1頭のホルスタインから酪農を始めた佐々木磯址さんの牧場は、昭和60年に豊北町滝部に場所を移しました。平成20年に代替わりして、現在は息子の光広さんがご両親とご自身のご家族合わせて5人と、社員3人の計8人で250頭まで増えた牛たちの世話をされています。佐々木牧場では先代の頃には自宅の裏山を切り開いて牛を放牧する「山地酪農」をしていましたが、今は「フリーストール」という、牛が牛舎内を自由に動き回れることでストレスがかかりにくくする方法で牛を飼っています。ストレスが軽減されることで美味しい牛乳を出してくれるようになるそうです。

 

牛舎の中全体の様子の画像巨大なトラクターのそばに立つ佐々木さんの画像


牛たちは数十頭ずついくつかの牛舎に別れていますが、牧場全体の牛の数を一番感じられるのは事務所の壁です。壁2面分の大きな黒板は小さいマス目に区切られて、生年月日、受精月日、出産予定日などの個々の牛の情報がびっしり書き込まれています。「親父の代からの管理方法で、スタッフが一目見てわかるから便利なんですよ。でも酪農では定期的に子牛が生まれるから数が多くなって、ここに書ききれなくなってきました。」という光広さん。黒板の情報を確認しながら社員3人が130頭の牛を毎日、朝夕搾乳しています。搾乳はミルキングパーラーという場所に牛を誘導して、10台あるミルカーという機械で順次行うので3人という少ない人数でも作業ができるそうです。130頭の乳牛からは毎日およそ4000リットルの牛乳が搾られ、出荷されます。

 

ホルスタインを右側面から見た画像ホルスタインの子牛のアップの画像


また美味しい牛乳の生産に欠かせないのが牛たちの食べる牧草です。佐々木牧場では父の磯址さんから「自分で草を作らないと牛は飼えない」と言われているそうで、牧場周辺に広い土地を確保して牧草を生産しています。牛舎のそばに大きなバンカーサイロが6つあり、そこで刈り取った牧草を乳酸発酵させて牛に与えています。牧草の生産作業を行うのは光広さんと磯址さんです。牧場のすぐ近くの細い道で「ここから見渡せるほとんどがウチの牧草地です。」と教えてくれた光広さんに思わず「全部ですか?」と聞いてしまいました。「全部で18ヘクタールありますが、自給率は30パーセントくらいです。これでも足りないので、牧草も買い足していますし、他にも配合飼料などいろいろ購入しています。牛の様子をよく観察して餌の分量を調節するんですよ。」との事。牧草地の一角には大きな建物があり、奥にはタイヤの直径が2m近くありそうな、見たこともない大きなトラクターが停めてありました。「山口県内でこんな大型のトラクターを使ってる牧場はないと思いますよ。」とちょっと嬉しそうな光広さん。もともと機械が好きで牧場で使うトラクターなどの機械の手入れも自らされているそうです。「大型特殊やトレーラーの免許もありますよ。牛の糞で堆肥を作って牧草地の肥料にしているので肥料を撒いたり、牧草を刈り取ったりするのに使うんです。餌やりにもホイールローダーなんかも使いますしね。親父もまだ現役でこういった機械の操作もやってます。」と教えてくれました。「親父は頑固だから意見が分かれてぶつかり合うこともあったけど、自分にはちょっと頑固さが足りないと思っているので親父の頑固なところも見習いたいと思ってます。」言う光広さんは酪農について「牛が健康でさえいてくれたら頑張れば頑張った分だけ収入になるし、休みを取ろうと思えば取れる。牛の状態も今よりもっと良くできると思ってるので、まだまだ伸び代はあると思いますよ。」と前向きに語ってくれました。光広さんの息子さんも佐々木牧場で一緒に働いているそうで、今は3代が揃って牧場の仕事に携わっています。3代それぞれの意見があっても「美味しい牛乳をたくさんの人に飲んでもらいたい」と言う想いは同じです。

 

ミルカーという牛乳を絞る機械のそばで説明している佐々木さんの画像細かいマス目の表に牛の情報が書き込まれた黒板の画像牧草が積み上げられたバンカーサイロの画像


年間を通して生産される牛乳ですが、生き物が相手なので需要に合わせて乳量を増減させることはできません。気候が良くなり牛の乳量が増える3月と4月は学校の春休みなどもあり給食需要が減るので、特に春はたくさん牛乳を飲んで欲しい時期だと言うことです。学校給食にはすべて山口県産の牛乳が使われています。「山口県産」として販売されている牛乳には下関産ももちろん含まれています。ぜひ地元産の牛乳をたくさん飲んで下関の酪農を応援しましょう。

 

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