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トラフグ

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トラフグが2匹、ザルにのった画像


トラフグはフグ目フグ科に属する魚で、太平洋北西部、日本海西部、黄海、東シナ海などに生息しています。北海道室蘭付近が北限で、湾内などに多く、成長するまでは河口の汽水域にもいます。体長は70cm程度になります。関門海峡も産卵場所になっていて3月から6月にかけて産卵します。小魚や甲殻類などを食べます。生まれたての幼魚に毒はありませんが、成長してトラフグが好んで食べる毒貝ハナムシロガイを食べるようになると体に毒を持つようになります。延縄や底曳網で漁獲され、食用として取引されるフグの中では最も高級。他のフグ類同様に神経毒であるテトロドトキシンを含むため、業務として調理するには免許が必要です。特に肝臓と卵巣は毒性が強く、筋肉・皮膚・精巣は無毒。

下関は、全国各地から天然・養殖フグが集められ、加工場や料理店が集積していることから”本場”と言われています。豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、兵士がフグを食べて死んだためにふぐ食禁止令を出して以来、明治の初期まで一般には食べられていませんでした。しかし後年、伊藤博文がフグのあまりの美味しさに感心し、明治21年に山口県のみで解禁されました。フグ料理公認第一号店「春帆楼」は、日清講和条約締結の場としても有名です。下関市のシンボルマークには「フクフクマーク」が、また市の魚には「フク」が制定されるほど市民にとっても身近な存在です。

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