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株式会社小月原木市場 代表取締役 水上和彦さん 課長 中野実さん

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積み上げられた原木の切り口が並ぶ前に中野さんと山下さんと水上さんが並んで笑顔を見せている画像


 令和4年に創立65周年を迎えた小月原木市場は、その名の通り以前は小月にありました。小月は昔から製材所が多かったので原木市場が出来たそうですが、その後清末に移転し、平成元年には現在地の豊田町殿敷に移転しました。初めて目にする原木市場。土場(どば)と言われる広いセリ場には、たくさんの丸太が仕分けされ、小山のように積み上げられています。その隙間を数台のフォークリフトがなかなかのスピード感で走り回っています。

 案内してくださるのは株式会社小月原木市場の水上社長。いただいた名刺が薄い木で出来ていてびっくり。さすが原木市場の社長さんです。小月原木市場で扱う原木は下関市、美祢市、山陽小野田市、長門市のスギとヒノキが中心です。市が立つのは毎月第1第3金曜日。少なくとも数千本、多い時には1万本の原木がセリに出ます。前日までに現物を見てFaxで入札する人も多く、直接市場にくるのは20から30人。島根、福岡、大分、熊本など県外からも原木の買い付けに来られます。参加者の入札後、当日の11時には開票されます。ここに集まる原木の品質は安定しているので、木の種類や太さなど必要な情報だけで購入を決める業者さんも少なくないと水上さんが教えてくれました。国産材は輸入材と比較して反りが大きく、現在の価格は国産材の方が安くなっているそうです。「まあ値段にかかわらず、日本の気候風土に合うのはやっぱり地元産だから地元に家を建てるなら地元産の材を使ってもらえたらいいね。」と水上さん。作業服姿の中野さんが広い土場に積み上げられた原木を説明してくれました。「スギとヒノキが中心ですが、こっちがスギ。真ん中が赤っぽいでしょう。」切り口を見ると中心部分が赤く、樹皮に近い方が白っぽく色が分かれています。「ヒノキは全部が白っぽいんです。こんなまん丸で年輪が均等に入ってるのがいいんです。まっすぐでふしのないもの。」高く積まれた原木の断面をじっとみていると「今ヒノキの丸太の市場価格が1本数千円かな…。(2021年末現在)」と中野さん。高いと思うか安いと思うか…。どうでしょう。

小月原木市場の土場に立つ中野さんの横顔のアップ画像


 近年のDIY流行の影響か、たまに一般の人が原木市場に来られることがあったり、口コミで新しい業者さんが買いに来られるようなこともあるそうです。Sdgsが認知されるようになり、地元産の木のことを考える人が出始めているのかも知れません。これからは自分の家やお店の新築、増改築など何かしら身の回りで木を使う工事がある時に「この木の産地はどこだろう?」「地元産の木を使いたい。」と思ってもらう、「買う人、使う人の意識を変えること」が木の地産地消を進める足がかりになりそうです。

ヒミツ道具

フォークリフト

原木市場の土場で今にも丸太をすくいあげようとしているフォークリフトの画像

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