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六連島園芸組合 組合長 中林憲和さん 副組合長 大岩康久さん 植村秀彰さん 初枝さんご夫妻 植村恵介さん 目黒一彦さん

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ガーベラが栽培されているビニールハウスの中に並ぶ六連島園芸組合の皆さんの画像


 下関の花の島をご存知ですか?下関市の西約4km、彦島の北西約5kmの響灘に浮かぶ溶岩台地の島。六連島です。下関漁港の竹崎桟橋から連絡船で約20分。六連島の港に着くと目の前の丘の斜面に家々が立ち並んでいるのが見えます。中央あたりにはアルコール漬けウニ発祥の地とされる浄土真宗本願寺派 西教寺があり、右手に15分ほど歩くと日本最古級の洋式灯台「六連島灯台」があります。島の左手側は六連島石油基地で、大きなタンクが並んでいるのが見えます。島の周囲は3.9キロメートル。港からは見えない丘の斜面の反対側にハウスが立ち並び花の栽培が行われています。

黒いキャップをかぶって白いマスクをしている中村憲和組合長さんの画像黄色いガーベラのアップ画像


 六連島は溶岩台地でできていて、島の中央部には世界でも3ヶ所しかなく、日本ではここだけしかみられないと言う雲母玄武岩があります。水はけがよく、最低温度が下がりにくい温暖な気候を利用して、昔から野菜の栽培が行われていました。国指定産地として主にキャベツを生産していましたが、価格が頭打ちになってきたため、昭和50年代に草花のハウス栽培が行われるようになりました。現在24名が六連島園芸組合で菊やカーネーション、高設栽培のガーベラ、2月から3月にかけてのフリージア、6月から8月にかけてのトルコキキョウ、金魚草などを栽培しています。組合長の中林さんは「肥料や水、温度管理などは自動でできるようになったけど、毎年気候なんかの条件が違うので、毎年工夫が必要。みんなで勉強会みたいなこともやるけど、みんなそれぞれが工夫しながら良いものを出荷しようと頑張っとるんです。」と語ります。ガーベラのハウスを見せてくれた植村秀彰さんは「ガーベラは花粉ののり具合を見て手でとるんですよ。」と実演してくれました。植村さんのところでは一重や八重咲きなど毎年40品種ものガーベラを栽培しています。ガーベラは収穫すると、花の部分にひとつひとつ「ガーベラキャップ」と言われるビニールのカバーのようなものをかけるなど出荷までに大切に手間をかけて調整します。「自分の目で見て、管理すること。同じ花を育てても毎年毎年違うから学ぶのに終わりがないです。」と植村さん。普段の作業はご夫婦でされています。息子の恵介さんは山口県立農業大学校で勉強して独立し、現在は自分のハウスを持って、ご夫婦で花の栽培をされています。副組合長の大岩さんのハウスでは1本の茎に1つの花をつける大輪のカーネーションを見せてもらいました。蕾の状態でも大きさが違います。「咲くと迫力があって綺麗ですよ。」と大岩さん。お話を聞いていると大岩さんのお父さんもハウスにいらっしゃいました。「昔は木造船で花を出荷しよったけ、ちょっと海が時化たら出荷できんかったけど今は立派な船になったけぇ安心です。」とのこと。平成7年に新しくなった六連丸は六連島園芸組合の船で、下関と北九州に花を出荷する際に花を運ぶのに使われています。目黒さんも島で花卉栽培が始まった頃から菊などを栽培しています。金魚草が育つハウスを見せてもらった時には「水やりのチューブを新しくしたんやけど…」と親子以上に年の違う植村恵介さんに相談していました。六連島の皆さんは花卉栽培のキャリアにかかわらず、「花の島」の担い手として、つながりが強く、協力しながら品質の良い花を作ろうと言う意識の高さが伝わってきました。

両側にビニールハウスが立ち並ぶ六連島の小道の画像カーネーションのハウスの中にいる植村恵介さんの画像

もう一つの顔

 六連島の若き花卉栽培農家植村恵介さんに「お休みとかあるんですか?」とお聞きすると「時間は割と自分で采配できるから自由時間もありますよ。」と言う返事。あとは「潜ったりしてますね。」と言うので趣味のスキューバダイビングとかかな?と思ったら「いや、園芸組合の人はみんな潜りもするんです。」とのこと。漁業としてサザエやアワビなどの海の幸をとって出荷しているそうです。ですから六連島は半農半漁の島とも言えますね。

六連島の港に停泊している六連丸の画像

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