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山口県花卉園芸農業協同組合ストック・ユーストマ部会 中村光貴さん 美香さん
花卉農協ストック・ユーストマ部会に所属する中村光貴さん、美香さんご夫妻。光貴さんのお父さんは下関でトルコキキョウの栽培が始まったばかりの頃から生産を始めて30年以上がたち、現在はトルコキキョウとチューリップを栽培しています。光貴さんは園芸関係の専門学校で花の栽培を学んで家業を継ぎ、今はご両親と妻の美香さんと一緒に花を生産しています。専門学校では野菜の栽培も学んだそうですが、花は生産品が軽いので年を重ねても仕事を続けやすいということで花づくりをされています。花の生産者らしく、美香さんに地元産のユリの花束を渡して「一緒に農業しませんか?」とプロポーズされたそうです。素敵ですね。
トルコキキョウには様々な色があり、花の種類も一重、八重などありますが、最近はアンティークカラーという少し渋目の色合いのものも人気だそうです。トルコキキョウは花持ちが良いところも特徴の一つですが、さらに花持ちをよくする「無花粉」の品種も開発されていて、中村さんも栽培する予定との事。3人のお子さんを持つ中村さんご夫妻は花農家として、働き方もワークライフバランスを考えています。作業に応じて働く時間帯の変化はありますが、自分の時間(家族の時間)も大切にされているそうです。
日々「良いものを作りたい」と思いながら花と向き合い「良いものを作っていれば消費者にもその想いが届くだろう」と考えています。「イベントごとに花を贈ったり贈られたりしながら、日常生活の中で気軽に花に触れて欲しい」と言う中村さんでした。
ヒミツ道具
花切りバサミ、芽摘みのときに座って作業しながら畝の間を移動するためのタイヤ付きのイス