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山口県以東機船底曳網漁業協同組合 代表理事組合長 宮本洋平さん(有限会社昭和水産 有限会社佐賀水産 専務取締役)

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2隻の船の前で微笑む宮本洋平さんの画像


沖合底びき網漁業とは、農林水産大臣の許可が必要な漁業で、60~75トンの底びき網漁船が2隻1組となり、萩市見島沖合から長崎県対馬周辺までの海域で操業する底びき網漁業です。1つの漁網を2隻の漁船が一定の間隔を開けて並んで曳航して漁を行い、アンコウやノドグロのほか、ヒラメ・カレイ類、タイ類などを中心に水揚げしています。現在、下関では山口県以東機船底曳網漁業協同組合所属の沖合底びき網漁船が10隻5組操業しています。宮本さんは昭和水産の第1・2海幸丸と、佐賀水産の第21・22仁洋丸という2組の船団を率いています。それぞれの船には船長、機関士と一般の船員など10名程度が乗船していて、2隻を統括する役割を勤めるのが漁労長です。漁の期間は8月のお盆明けから次の年の5月までの9ヶ月間です。一度漁に出ると船倉がいっぱいになるまで漁が続きます。その間2時間ごとに網を上げるので、ゆっくりと眠ることはできません。魚が上がってくると魚種ごとに仕分けをし、一部アンコウは鮮度を保つため、胃袋の中身を出す作業も行います。

港に停泊している沖合底引き網漁の船の画像沖合底引き網漁の船の中に青いカゴがたくさん積み重ねられている画像


下関漁港に帰ってくるとすぐさま魚を陸揚げします。15kg入りの箱が1500から2000箱も水揚げされるそうです。そして船員のみなさんは次の漁の準備ができるまで束の間を陸で過ごします。海が時化た時などはお休みになりますが、そのほかのまとまったお休みは休漁期の6月から8月です。宮本さんに伺ったところ、船員さんたちの年齢層は20代から70代まで幅広く、近年は毎年受け入れているインドネシアからの技能実習生たちの存在感が大きいと言う事です。沖底船員のみなさんの働き方は普通の会社員とは違いますが、体力勝負で頑張った分、初任給でも一般的な若手会社員の倍くらいあるそうですよ!働き方に慣れてしまえば夢のある職業かもしれません。宮本さんは「船の居住区域の環境を良くするなど、船員たちがもっと働きやすいようにしていきたい。若い人にも夢のある職業だと思ってもらえたら。」と語っていたのが印象的でした。

2隻の沖合底引き網漁の船の前で両手を広げている宮本洋平さんの画像

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