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JA山口県下関いちご生産組合 岩谷農園 岩谷隆弘さん

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高設栽培のイチゴのハウスの中でしもマルの看板を持つ岩谷隆弘さんと柳井さつきさんの画像


 「僕が就農した20年前は150軒くらいあった下関市内のいちご農家も今は50軒くらいになってしまいました。」という岩谷農園の岩谷さん。今は3箇所にあるハウスで2万本の苗を、岩谷さんのご両親とパートさん2名の合計5人で育てています。ほとんどのいちごは、地植えにする土耕栽培で、高設栽培も少し取り入れています。

 ハウス内の気温を日中25度くらいに保つため、夏は換気、冬は暖房が欠かせません。いちごの出荷時期にはハウスの中は甘いいちごの香りでいっぱいです。そしてブーンというミツバチが羽ばたく音が聞こえます。赤いいちごを実らせるため、ミツバチは「受粉」という大事な役割を果たしているので、岩谷さんはミツバチにも気を配りながらいちごづくりをしています。

液肥混入機を操作している岩谷さんの手元の画像高設栽培用耕運機しげちゃんの画像


 就農して3年目に萎黄病という病気が出て以来、岩谷さんは土作りに力を入れるようになりました。土には米ぬかや堆肥などの他に、特別な菌を入れています。この菌を入れることで土はお味噌のような香りがするようになるそうです。堆肥についても、こだわりの堆肥を作っている業者さんのところに見学に行ったりするなど土作りの研究に余念がありません。

 岩谷さんのハウスでは、試験的な取り組みとして温度やCO2濃度を数値化し、自動的に機械を動かしています。肥料や水やりも液肥混入機という機械にセットしてあらかじめ指定した量を時間を決めて自動で行えるようになっています。自動化されて楽になった面はありますが、それでも岩谷さんの手が必要な作業は毎日たくさんあります。日が昇る前にハウスに入り、日が暮れてからも続く作業。次のシーズンに向けての苗づくりも並行して行われています。

ハウスの中でイチゴの苗に囲まれた岩谷さんがお話ししている画像イチゴの出荷場で箱に詰められたイチゴを持つ下関イチゴ生産組合の皆さんの画像


 「いちごは食べますか?」という質問に「収穫時期は毎日食べますよ。だんだん飽きてきますけど。」と笑う岩谷さん。生産品のチェックのために毎日試食するのです。収穫が始まる11月から次の年の6月くらいまで半年以上試食の毎日。通常花が咲いてから実が熟すまで30日から45日程度ですが、寒い時期は熟すまでの日数が50から60日と長くかかります。時間はかかりますが、ゆっくり熟すぶん糖度が高くなり甘くて美味しいいちごになります。「その頃のいちごはとても美味しいなぁと思いますよ。」とのこと。美味しいいちごは一朝一夕にはできません。それでも岩谷さんは「自分にはいちごづくりの仕事が合ってると思います。大変ですけど、コツコツとマイペースで取り組めることがいいんだと思いますね。」と言われていたのが印象的でした。

ヒミツ道具

高設栽培用耕運機「しげちゃん」

液肥混入機

野菜ソムリエ上級プロ 柳井さつきレポート

フルーツのアイドル的存在のいちご。赤くて丸い実に緑色の帽子をちょこんと被ったその姿は本当にかわいらしいですよね。おしゃれなカフェのデザートやケーキ屋さんに必ずと言っていいくらいセンターの位置を常にキープしていますね。Snsで写真映えするので特に若い女性に人気です。
そんなイチゴはビジュアルだけではありません。栄養的にも優れています。特にビタミンCが豊富で5粒程度食べれば一日の必要量が摂取できます。また、キシリトールが含まれているので食後のデザートにイチゴを食べるのは理にかなっています。イチゴは品種が多く、各都道府県に必ずオリジナル品種があるほどです。品種によって形、味、色、香り、食感がちがっているので、食べ比べをしてみるのも楽しいですよ。
美味しいイチゴの見分け方の一つとして、ヘタをみてください。上にそり返っているものが美味しいと言われています。
食べる際にもし水洗いをされるのでしたら、ヘタを取る前に洗ってください。切り口からビタミンCが溶け出ないようにするためです。
そして食べ方。イチゴは先のとがった方に甘みがのっているので、ヘタがついているほうから食べすすんでいただくと、最後の後味が甘く感じられます。イチゴは、鮮度が落ちるのがとても早いのも特徴。ですので、なるべく地元産のイチゴを選ぶようにしましょう。
イチゴ農家の朝は早く、そしてほぼ1年を通して栽培の作業があり、ハウス内の温度や水分などとても細かく管理していらっしゃいます。
まさにスーパーアイドルは農家さんが毎日手塩にかけて育てていらっしゃるのです。
柳井さつき 野菜ソムリエ上級プロ メディアでの活動を中心に山口県の野菜の魅力を伝えている。

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